〇学習のための参考資料
下記の資料(PDF)を参照してください。
〇試験問題の例題(5者択一式)
Q1
次のうち、研究不正に該当するのはどれか。
1. | 生データに基づいて、論文に記載したデータの誤記を後日訂正した。 |
2. | 実験に失敗したデータも含めて記録した。 |
3. | 仮説に合わせるため、実験結果の一部を削除した。 |
4. | 共同研究者等との打ち合わせの中で着想を得たアイデアについて謝辞に記載した。 |
5. | 仮説に反する結果が得られたが、それを投稿した。 |
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正解:3Q2
研究不正に関する調査において、「予備調査」で行われるべき対応として最も適切なのはどれか。
1. | 関係者全員を対象とした事情聴取の実施 |
2. | 調査結果を研究機関のWebサイトに公表 |
3. | 告発内容の信憑性や事実関係の調査等の必要性の判断 |
4. | 被告発者への懲戒処分の決定 |
5. | 再発防止策の策定 |
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正解:3Q3
オーサーシップ(著者資格)に関する最も適切な考え方はどれか。
1. | 当該研究に関与していなくても、共著者になることができる。 |
2. | 研究者の上司は、自動的に筆頭著者になる。 |
3. | 実質的な貢献がなければ、著者としない。 |
4. | 同じ研究室で働いている者は、全員が著者となる。 |
5. | 資金提供者は、常に著者となるべきである。 |
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正解:3Q4
研究者Jは、ChatGPTを用いて英語論文の草稿を作成した。文章構成や文法修正をAIが行ったが、生成された内容の一部に他論文の類似表現が含まれていた。Jは「AIが書いたものだから盗用ではない」と考えて、AIの使用を開示せずにそのまま投稿した。この行為に関して、研究公正の観点から最も適切な評価はどれか。
1. | AIが書いたものであれば、盗用の責任は問えない。 |
2. | AI使用の事実は投稿時に開示する必要がない。 |
3. | AIによる生成内容も著者が責任を負うため、出典確認とAI使用の開示が必要である。 |
4. | AIによる生成物は著作物でないため、引用もAI使用の開示も不要である。 |
5. | 出版後にAI生成物の使用などについて指摘された場合は、その時点で必要な修正を行えばよい。 |
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正解:3Q5
研究者Eは、過去に日本語で発表した論文を英訳し、国際誌に投稿しようとしている。両方の学術誌の投稿規定を確認すると、いずれもこの行為を「条件付きで許容」していることがわかった。この場合、Eが取るべき対応のうち、最も適切なのはどれか。
1. | 特に手続きは不要で、そのまま投稿する。 |
2. | 日本語版の存在には触れずに、英語版を投稿する。 |
3. | 日本語版の存在を明記し、両誌に許可を得たうえで投稿する。 |
4. | 日本語版を引用した上で、別の研究として英語版を投稿する。 |
5. | 原著と同じ内容であっても翻訳であれば別論文として扱われるのでそのまま投稿する。 |