「研究不正調査を実施する際の国際的な均てん化を目指して(翻訳)」(Accountability in Research掲載英語論文の日本語版)を公開しました。

研究不正調査を実施する際の国際的な均てん化を目指して(翻訳)」(Accountability in Research掲載英語論文の日本語版)を公開しました。研究不正調査に際しての考慮事項をまとめていますので、各機関等においてご活用ください。詳細は「活動成果」のページをご参照ください。

APRIN主催 技術倫理セミナー「求められる技術倫理とその実践」を開催しました。

 2019年11月6日、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて、APRIN主催の技術倫理セミナー「求められる技術倫理とその実践」を開催いたしました。初めに、APRIN理工学系分科会所属の先生方が6名登壇し、分科会で作成した技術倫理に関するeラーニング教材(eAPRIN技術者向けの倫理教材:RCE)の具体的な内容に触れながら、技術と社会、技術者から見た工学倫理、技術開発におけるリスクマネジメント、情報技術に関する倫理、技術開発における技術データの取り扱いに関する倫理、技術開発・事業化における契約の重要性などの多岐にわたるテーマで講演しました。
 講演後に行われたパネル討論では「事例に学ぶ技術倫理の実践」をテーマに白熱した議論が繰り広げられました。事後アンケートでは「様々な視点から技術倫理を考える必要性を知ることができた」、「このような教材の存在を知ることができよかった」、「実際に私達聴講者が持ち帰って活用するためには具体的な内容の方がありがたいので、パネル討論は良かった」、「パネルディスカッションの最後の部分は生の話が聞くことができとてもためになった。自分にとってはどうなのかをよく考えてみたい」などとご好評の声を多く頂きました。一方で、「セミナーの対象者やeラーニング教材の単元の設定の考え方を明確にして欲しい」、「話題をさらに掘り下げて欲しい」というご意見もいただきましたので、今後の計画に反映させていただきたいと思います。
 このようなセミナーは今後も継続して開催いたします。内容に関するご要望がございましたら、APRIN事務局までお寄せください。

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写真:当日の様子
※本セミナーにおける講演資料の公開はございません。

研究不正調査に際しての着眼点および自己チェック項目についてのアンケートにご協力をお願いします

「研究不正調査に際しての着眼点および自己チェック項目-調査の手続きと報告書の標準化に向けて」(『学術の動向』12月号掲載)が、2019年4月よりJ-STAGE上で公開されました。ご覧いただき「調査の着眼点および自己チェック項目」アンケートにご協力をお願いします。
詳細は「活動成果」のページをご参照ください。

<アンケートは終了いたしました>

APRIN主催セミナー「人文学・社会科学における公正な研究活動のために」を開催しました。

 2018年12月3日、甲南大学ネットワークキャンパス東京において、APRIN主催セミナー「人文学・社会科学における公正な研究活動のために」を開催いたしました。当日は、人文学・社会科学の学問特性や研究成果発表の慣行などを踏まえつつ、この分野で目立つと思われる「他者の言説の不適切な引用」や「盗用などの事例」について講演および意見交換が行われ、参加頂いた方より、大変多くのご好評を頂きました。
 このようなセミナーは今後も継続して開催いたします。内容に関するご要望がございましたら、APRIN事務局までお寄せください。

講演資料1(家泰弘先生)

講演資料2(井野瀬久美恵先生)

講演資料3(野内玲先生)

講演資料4(原塑先生)

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写真:当日の様子

 

2017/11/21開催「研究公正の推進に関する講演会」について

2017年11月21日、東京工業大学キャンパスイノベーションセンターにてAPRIN主催の「研究公正の推進に関する講演会」が開催されました。講演者として研究公正の推進活動にお詳しいゾイ・ハマット氏をお迎えし、米国をはじめ、世界各国における研究公正推進の取り組みについて最新の情報をお話しいただいた後、意見交換会では参加者の皆様との質疑応答を含め、研究公正の推進方法などについて具体的なご助言をいただきました。

本講演会につきましては、研究公正ポータルにもレポート記事が掲載されております。

科学技術振興機構 研究公正ポータル
米国の研究公正の現状と”ARC of Integrity” ~ゾイ・ハマット氏講演会報告レポート~

https://www.jst.go.jp/kousei_p/posts/20180330zoehammatt2017.html

【12/10】AMED支援「国際誌プロジェクト」が主催した「統計ブートキャンプ@東京」に連携機関として参加しました。

市川専務理事が信州大学医学部特任教授としてbootcamp_tokyo_s研究開発代表者を務めるAMED支援国際誌プロジェクト(AMED研究公正高度化モデル開発支援事業「医系国際誌が規範とする研究の信頼性にかかる倫理教育プログラム」)は、平成29年12月10日、東京大学医科学研究所1号館講堂において「統計ブートキャンプ@東京」を開催し、APRINは本事業の連携機関として参加しました。
このブートキャンプは、年2回、大阪と東京で開催し、科学的に妥当かつ再現性のある研究を行うことのできる医療者の育成を目的とした統計ワークショップです。参加者自身のパソコンで実例をもとにしたデータ解析を実践しながら、国際水準で認められるエビデンス構築に必須となる統計解析の基本を身に着けます。
事前登録による申込は開始36時間で90名の枠が埋まり、当日は75名の医療関係者、大学教員、学生が参加しました。去る10月1日の大阪開催後に行ったアンケートでは大変多くの方から好評を頂いた一方、参加者間の知識の隔たりの大きさから「講義の進行が速すぎる」、「基礎部分は不要」など両極端に分かれたご意見を頂いたため、今回の東京開催ではあらかじめスケジュールを公開し必要な講義のみに参加できるようにする一方、時間を拡張し、より丁寧な講義に努めました。その結果、満足度は大阪開催時を上回るものとなりましたが、講義内容の難しさや多様さから、時間配分、参加者に応じた難易度の調整については更なる検討が求められました。アンケート解析結果は「統計ブートキャンプ東京 アンケート結果 20171212」をご覧ください。

「統計ブートキャンプ東京 アンケート結果 20171212」 pdficon

参加者の感想(抜粋)
■普段臨床をやっていて、統計に触れる機会が少ない医師でもわかりやすい内容から説明してくださり、ためになりました。
■統計に興味のある研修医などのビギナーに推薦できるかといわれると、消化不良になりそうでどうかなという感じだった。一方で、ある程度基本的な統計解析のできる自分としては、後半の話をもう少しゆっくり聞いて、自分でできるところまで落としてもらえると嬉しかった。
■質の高い講義を一番前の席の真ん中で(しかも無料で)聴講させていただきまして大変有意義でした。
■講義内容はそのままで、時間配分をもう少し長くしてほしい。
■ベーシックとアドバンスコースや観察研究編とRCT編のような目的別があっても良いと思いました。
当事業では来年度もブートキャンプの開催を予定しています。当サイトに開催案内を掲載いたします。ぜひご参加ください。

大阪開催の報告は以下をご覧ください。
https://www.aprin.or.jp/activity/1095.html

【10/1】AMED支援「国際誌プロジェクト」が主催した「統計ブートキャンプ@大阪」および「第1回運営委員会」に連携機関として参加しました。

市川理事が信州大学医学部特任教授として研究開発代表者を務めるAMED研究公正高度化モデル開発支援事業「医系国際誌が規範とする研究の信頼性にかかる倫理教育プログラム」(AMED支援「国際誌プロジェクト」)は、平成29年10月1日、大阪市立大学にて「統計ブートキャンプ@大阪」および「平成29年度第1回運営委員会」を開催しました。
APRINは、AMED支援「国際誌プロジェクト」で作成されたeラーニング教材のウェブ化と配信、利用者窓口対応などの利用啓発活動、事業終了後の教材管理を行うことなどから本事業の連携機関となっており、今回はその活動の一環として参加しました。
統計ブートキャンプ@大阪では、全国の大学・医療機関より100名の研究者等が参加し、ご自身のパソコンでデータ解析を実践しながら、国際⽔準で認められるエビデンス構築に必須となる統計解析の基本を学びました。参加者からは、「このような講習会が開催されることを鶴首していた」「EZRを操作することが出来るようにしていただき、大変ためになった。理論だけでなく作業を伴うハンズオンセミナーであるのがとても良かった」などの感想が寄せられ、大盛況のうちに終了しました。
平成29年度第1回運営委員会では、これまでの事業活動の報告や予算執行状況の報告が行われました。APRINからは、平成29年9月15日現在のeラーニングプログラム利用状況を報告し、283機関(医学部を持つ大学は70機関)、46万人が受講登録している実績は、教材配信の全国展開を行うための媒体として高く評価されました。
次回のブートキャンプは東京大学において12月頃の開催を予定しています。当サイトにも開催案内を掲載いたしますので、ぜひご参加ください。

市川理事がボストンのNEJM編集本部およびHarvard大学関連病院の臨床研究審査委員会(HRC)を訪問しました

平成29年3月30日、31日にかけて、APRINの市川理事が、研究代表者を務めるAMED支援「国際誌プロジェクト」(代表校:信州大学)の活動の一環として、ボストンのNEJM編集本部およびHarvard大学関連病院の臨床研究審査委員会(HRC)を訪問しました。

世界ランキングにおいて日本の論文発表数が12位から25位へ転落 —
『New England Journal of Medicine』、『Lancet』、『JAMA』という臨床研究領域ではもっとも注目度の高い誌上の論文発表数を各国比較した世界ランキングにおいて、日本の論文発表数が従来の12位から25位へ転落したというデータに市川理事が接したことがきっかけとなり、インパクトファクターの最も高いNEJMを訪問して日本の臨床研究の国際的な地位を探り、改善点を見出したいとの思いを抱いたことが今回の訪問につながりました。

NEJM編集本部では編集長および副編集長と面会し、ジャーナル編集者会議等についての10ほどの質問項目に回答して頂いた他、当日に開催された会議を傍聴しました。

続いて、Harvard大学関連病院の臨床研究審査委員会(HRC)では、同じく20ほどの質問項目に回答して頂き、日本と米国の状況について意見交換を行いました。

上記の質疑応答については、以下の質疑応答集をご覧ください。

New England Journal of Medicine編集本部を訪問した際の質疑応答集

Harvard大学関連病院のHRCを訪問した際の質疑応答集

今回の訪問に関しては、医歯薬出版株式会社出版の『医学のあゆみ(262巻2号核酸医薬品の進歩と課題)』に「臨床研究審査委員会の役割は単なる“関所”でよいのか―アメリカをみてわが国を振り返る(前編)」が掲載されます。その後、後編の掲載も予定されておりますので、併せてご覧ください。(具志堅 記)